看護師に求められる能力やスキルとは何か、という質問を耳にすることがあります。
といってもその仕事の範囲はとても広く、担当分野や職場によっても異なるでしょう。総合病院の外来や病棟と小児科専門クリニックとでは、おのずと求められるスキルや能力は変わってきます。
しかし、一般論として求められる能力に共通しているのは、体力と精神力だといわれています。実際には、外部で見ているよりはるかにハードな仕事をこなしているようです。
シフトの問題がクローズアップされることが多いようですが、普段の業務そのものが体力を必要としている、それが看護師の業務の特徴といえるのではないでしょうか。
実は、体力と表裏一体の関係にあるのが精神力といえるかもしれません。心が折れそうになることが多いのもこの仕事の特徴だといわれています。消耗する体力を強い精神力でカバーしながら激務をこなしている姿が想像できますよね。
しかし、これらの厳しい条件をクリアしたうえで求められるスキルには、高い医療知識とその技術、さらに的確な判断力や正確なコミュニケーション能力が追加されています。それぞれが働く医療現場で、これらの資質が患者の生命と安全を守っているといえます。
日々進歩する医療技術についていくためには、絶え間ない精進が必要であることは言うまでもありません。看護師の献身的な努力と研鑽によって日本の医療が保たれているといえるのではないでしょうか。